DIY

「キズを自分で直したい」という方向きのページです。

リペアの第一段階

〇クレヨンタイプの柔らかい充填材を購入する場合 

 特段、キズ埋めに対応する道具は必要ないでしょう。(付属のヘラ等で充分でしょう) 仕上がり面は柔らかくキズ付きやすいのですが、比較的安価で購入でき、扱い易いのが良い点です。

〇耐久性を重視して樹脂系の充填材を選択した場合

 電気ゴテなどがset販売されていることが多いです。金額は高くなり、コテ を使う技術も必要になります。 ( 練習が必要 ) 慣れれば、綺麗な平滑面が作れるようになるので、ちょっとしたキズは自分で直せるようになります。工作や絵描きが好きな人は、趣味として始めるくらいの気持ちで取り組むのもありでしょう。この方法は、気長に取り組むくらいの余裕が必要になります。どんな仕事も1日で修得出来るものではありませんね。

〇粘土タイプ(エポキシ樹脂など)の充填材

 暖めて手で練り込んでから凹みに充填する材料です。色の粉を混ぜ込み床色に合わせる商品もあります。コテに比べて失敗の恐れが少なく、時間が経つと堅く硬化するので強度もあります。柔らかいうちに充填と成形を完了する必要がありますが、特に道具を必要としません。平らにするための板は用意しましょう。コテ作業ほどの精度で平滑面をつくるのは難しいかも知れません。

リペアの第二段階

必要な物 塗料・筆

 凹みが平らに埋まったら木目描きなどの塗装工程に入ります。これも様々なものが出ており迷うところです。

 プロの場合、色を調合して筆で色調を合わせたり、木目を描く・スプレー缶やエアブラシなどで吹付け塗装をする などの方法をとることが多く、有機溶剤を使う事が多いです(ラッカー系が多いかと思います)。

 一般家庭で有機溶剤を保管する事はあまりないと思いますが、ホームセンターで購入する事が出来ます。ラッカー薄め液・ペイント薄め液などと表示されています。有機溶剤は一般家庭では管理の問題もあり使用は難しいかも知れませんが、着色にラッカー塗料を使う場合はラッカー薄め液を選択して下さい。ペイント薄め液は、油性ペンキ用でラッカー塗料には使用出来ません。

 有機溶剤は臭い(ラッカーは、いわゆる シンナーの臭い・ペイント薄め液は灯油の臭いがします)が気になる。という場合は水性塗料で着色する方法があります。水性といってもどんどん優れた新製品が登場し乾燥後は水に溶けず、油性に引けをとらない耐久性を持つものもあるようです。

 ご家庭に置いてある可能性の高い水彩絵の具を使用したいと考える場合は、水に溶けてしまいますが、何とか利用できたら良いですね。絵の具をしっかり乾燥させてから、さっと床用ワックスを軽く一拭きして(色が取れたらまた書き直しましょう)コーティング出来れば、個人補修としては完成といえるでしょう。

最後にワックスを塗って保護仕上げ

色づけが完成したら軽くワックスを塗ってやると保護膜が出来て補修面を守ってくれます。ワックスがけも、乾いてから次を塗るようにしましょう。

クリヤー塗装をして(スプレー缶などを使います)表面保護をすると綺麗に仕上がりますが、コテ作業と同様に慣れが必要です。しくじるとそれまで仕上げてきた補修面が台無しになってしまうことがあります。その場合は、またやり直します。しかし、扱いに慣れればワックスがけよりも補修面を傷めずコーティングできる方法です。この吹付け塗装をする場合は、思った以上に広範囲の塗料飛散がおきますので、養生(塗りたくない所をマスキングする=隠す)を忘れずにしましょう。マスカーを購入するか新聞紙などを代用(この場合でもマスキングテープは必要になります)するかしましょう。

ワックスもクリヤー塗装も、ピース 単位で行なうと艶のムラが目立ちにくいので、養生もキズのあるピースを囲むように行ないます。 ここでいう ピース とは木目などの模様の一区切りの区画のことをいいます。