「このキズは、入居前から直した跡があって、住んでいる内に、埋めてある所がだんだんと壊れて取れていったんです」
「自分でつけたキズじゃないのに、補修のやり直し費用を請求されたら困ると思って。。」
「直して貰ったときから、取れるかもしれないと言われていて、実際に取れてしまったけれど、こんなものなのかと思っていた。」
このお声は、賃貸物件に限らず、新築物件でもお聞きすることがあるお住まいの方の声です。
いずれにしても、入居前にあったキズの補修は、入居者に責任のないものですから、
傷跡が目立っていたり、取れてしまったりしたら気持ちの良い物ではありませんし、再補修の費用は負担したくありませんよね。
補修箇所を故意に取る場合を除いて、入居者が責任を負わなくて良いケースが多いのですが、再補修は必要となります。
例えば、床の凹みを埋めていた補修材が取れてくる場合は、
補修材の耐久性能が限界を迎えたため取れてしまうことが多いため、別の材料で直す必要があります。
補修跡が目立つなど、技術不足の場合は、業者を変える必要があります。
補修跡の存在について
新築物件の場合、
建物をお施主様に引き渡しする前に、施主検査を行ないますが、
その際にキズなども検査して不具合があれば、キズ補修を行ないます。
施工中にも工事業者の検査・ハウスメーカーの検査などがあり、
一棟の家に何度も補修業者が入ることは珍しいことではありません。
賃貸物件の場合も、
入居前にキズや補修跡などがあれば、チェックしておくとよいでしょう。
退去時の責任の所在を確認するのに有用です。
DIYでの補修は、見た目・耐久性 共に及第点に届かないことも多いため、大きなキズなどは注意しましょう。
当店では、賃貸物件のリペアをすることも多くありますが、
目立つ補修跡があるから綺麗にして欲しいとのご依頼をお受けすることもあります。
その多くがプロの業者が直した補修箇所なのですが、
それでもうまく直っていないという事が珍しくないのが実情です。
現場に来てから、やっぱり直せそうにないと断られてしまい、直せる業者を探しました。ということもありました。
補修に関するトラブルを防ぐため、
入居者が出来ることとしては、入居前の検査をしっかり行なうことが第一となりますが、
修繕が必要になったときは、自分で修繕業者を選定出来る持ち家や物件などは、
施工実績と高品位の修繕にも対応できる技術のある業者に依頼することも大変重要です。
必ず、施工写真などで技術レベルを確認をしておきましょう。
次回は、補修箇所の不具合についてまとめます。