リペア業界で使用されるパテには概ね2種類のタイプがあります。
今回は、床を修復する場合を想定してお話しいたします。
①熱で溶かした樹脂を凹みを埋めるタイプ
②パテに硬化剤を混ぜて凹みを埋めるタイプ
①は冷えて常温になると所定の固さになり
②は化学変化で固まります
他には水分が蒸発することで硬化するタイプも有りますが、時間がかかるためあまり用いられません。
近年では、紫外線による硬化タイプの樹脂などが用いられることもありますが、多用はされていないようです。
今回は最も多く使用されている①のタイプを取り上げてみたいと思います。
①も②も複数の種類の製品が販売されており、現場の状況により適したタイプが選択されているようです。
しかしながら、不適切な選択がなされていることも多く、
補修後の耐久性が損なわれている現場も多く発生しているようです。
②のタイプは比較的安定した耐久性能を実現している印象がありますが、
最も多く使用されている①のタイプは補修後に崩れて無くなってしまったりする事例も発生しているようです。
実際に、当店にもそのような現場の再補修の依頼が入ることもあります。
調べてみると、補修部の樹脂が粉々に崩れており、原因の材料は①のタイプの熱で溶かして使用する樹脂であることがほとんどてす。
①のタイプ全てが悪いわけでは無く、床のリペアとしては耐久性が低い材料を使用したことが原因なのですが
残念ながら、大変多くの現場で使用されているようです。
①の熱で溶かすタイプの樹脂には、
クレヨンのような柔らかなタイプとプラスチックのような固めのタイプがありますが、
プロはクレヨンタイプを使用することはあまりありませんので、固めのタイプを取り上げます。
固めの樹脂には
爪で強く押さえると
・A 凹むタイプと
・B 砕けるタイプ
に大別されます。
床のリペアにはABどちらのタイプが向いているでしょうか。
次回につづきをお話しいたします。