補修業界において、
通常使いの顔料、染料塗料では表現出来ないケース
(素材の光の反射による色味の変化)に対応する為に
用いられるパール塗料ですが、
キラキラと光を反射する特徴があります。
キラキラする色材の身近な使用例としては、
お化粧のパールやラメ
車のメタリック塗装などがあげられます。
粒子の大きいものは良く光を反射しますが、
補修に使用する場合、細かな粒子の方が違和感が少なくなります。
キラキラする特性を利用して
一方から見ると明るすぎ、反対側では暗くなるという問題の解決を図るのです。
パール塗料部分は光が乱反射しますので
どの方向から見てもキラキラした感じになります。
そこで、少し濃いめ(暗め)の色とパールの組み合わせで塗装すると
見た角度で色が変化する素材の違和感が軽減できます。
実際には、現場に合わせて調色します。
パール塗料にも様々な色味や性質がありますので
直す素材に合ったものを選択する必要があります。
キラキラしすぎる場合は、濃度を薄めたり、
他の塗料を混ぜたり上塗りして調整します。
塗り方も、広い範囲に塗ったり、一部のみ塗ったり工夫しますが
見映えを確認しながら作業する事が重要です。
間違えると、かえって違和感が強くなってしまうことも
ありますので慎重にすすめます。