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家具のキズ修復から住宅建材キズ修復の道へ

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品質管理はクレームとの闘いですから、毎日、不良品との出会いがあります。その中には「キズ」も含まれるので、事務処理を終わらせてから倉庫に籠もってキズついた家具の修理をしているうちに、次第に直せる範囲が広がっていきました。帰宅する頃にはニワトリが鳴いていることもありました。
この時、胸に秘めていた思いは、修復の技を極めれば、今まで残念に思っていた廃棄・B級品が本来の輝かしい姿を取り戻すことが出来るのではないか。何とかしてあの職人さんのように直せるようになりたい。というものでした。
その後、新店開発に伴うプロジェクトに参加し店舗視察をする機会がありました。そのお店にはB級品コーナーがありました。「これは、直す事が出来れば新品同様じゃないか。」「このキズのおかげでこの安値とは気の毒なことだな。」そんな思いがB級品の商品に対して湧いてきました。深夜に家具のキズを直す日々を過ごしているうちに、いつの間にか、「よし、今から直してやるぞ」という、家具を助けるかのような思いを持つようになっていたのでした。この頃は、アフターサービスで訪問修理もできるようになっていました。
そんな時、テレビで「家の床に付いたキズを直す」という特集を目にする機会がありました。「家の修理」という世界があるのだなと、強い興味を持つようになり、「どんなものか、知りたいな」と思いました。
まもなく、オープンした新店に異動するのですが、この思いは強まり、住宅リペアの世界に転職したのでした。

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