BLOG

ドアの構造について

Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter
Share on linkedin
LinkedIn
Share on email
Email

ドアの構造について

室内ドアの中身はどうなっているの?
ドアに穴が空いて、初めて中が空洞だった事に気付く方も多いのではないでしょうか。
全てのドアが空洞になっている訳ではありませんが、穴が空いた場合はフラッシュ構造という作りになっている場合が多いと思います。

ドアの板は一枚板で出来ているものは希少で、ほとんどは複数の部材を組み合わせて作られています。
無垢材のドアといわれるものには、木枠( □ や 日 の形をイメージして下さい。框組み といいます)の内側に、板(鏡板といいます)がはめ込まれているものが多くあります。穴があくことはまずありません。傷は当然つきます。

木製ドアの主流になっているフラッシュ構造は、枠( □ や 日 の形をイメージして下さい)の表裏両面に化粧板を貼り付けて平らな(フラッシュ)ドア板に仕上げたものです。中が空洞なため、衝撃が加わると穴があきます。

空洞部には、コアといわれる部材が入っている物もあり、コアの種類は形・大きさ 様々です。いずれにしても、耐衝撃性能を高めるためというよりは、歪み防止の意味合いが大きいため、衝撃により穴があくことがあります。
ハニカム(蜂の巣の形をイメージして下さい)コアが主体になったボードもあります。内部がびっしりとコアで埋め尽くされ、ハニカムボードと呼ばれています。軽くて丈夫です。しかし穴はあきます。

これらの構造で表面に貼られている化粧板は、合板や木の繊維を板状に固めたMDFという材が使われることも多いです。化粧板の厚みも様々で、同じ素材なら厚みがあるほど丈夫です。これらの板に、印刷したシートや突き板(木を薄くスライスしたもの)などが貼られて仕上げられています。

この化粧板が割れてしまうため、「ドアに穴があいた!」という事態になります。

修復時は、この化粧板を相手に色・形の再現をしていきます。
損傷部の修復面と、健全な周囲の部分ができるだけ一体化するように接合する必要があり、着色工程以上の時間を掛ける場合もあります。
次回は、どのようにドアの穴を修復しているのか ということについてお話ししようと思います。

Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter
Share on linkedin
LinkedIn
Share on email
Email