目立たなくなるだけでいいのか。本来の素材の姿に極限まで近づけた仕上げこそが理想ではないのか。また、見えない部分こそ大事にすべきではないのか。
見えない部分のリペアとは
下地の補強にこそ気を遣うべきではないのか
建具の割れなどは、何かぶつけたりした証拠。いきなり接着剤で固めてパテ埋め着色の手順で直すケースもあるようですが、それだと手で押しただけでヒビ割れてしまうことがあります。直し方によっては、新品よりも強度を上げて補強する事も可能なのに… ドアの穴を修復した部分が、以前よりも丈夫になることもあるのです。
見た目と同じように耐久性にも配慮した修復は、その後の建材や家具の健康度を高めることになります。お住まいの方にとっても、快適・安心感の向上に寄与することでしょう。
近づいて見ても直した痕跡が判らず、下地の処置も手抜きがない。そんな理想のリペアを実現するための精進の日々が続いていましたが、この度開業する事で、本格的にこの理想を追求して参りたいと考えております。
これは、婚礼家具の修復技術と建築補修技術の融合を目指したもので、大変難しいものになります。実際に、建築補修でこの二者を融合させた技術で直す職人を見つけることは難しく、仕上がりレベルにおいても、家具修復の職人レベルの完成度を持つ人も見たことがありません。しかしながら、困難だからこそ追求する意味があると考えております。両者のいいとこ取りをした技術が確立したなら、現在の独・米社製の素材を日本の匠の技と融合することで、別次元のリペアが実現出来ることになるのです。仕上がりを追求しながらスピード感も失わない究極の修復技術を追求する伊藤リペアーとしてご記憶に残る仕事を目指して参ります。