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家具リペアと建材リペアの違いとは

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家具リペアと建材リペアの違い
家具修復の場合は、完成度が命です。

一つのキズに対して手間を惜しまず、徹底的に直していきます。 一つのキズを直すのに数日以上かけることも珍しくありません
その仕上がりは、キズが有ったことが全く判らないレベル。 補修というより、修復・復元・再生というイメージです。

婚礼家具は、基本一点物。在庫を多数保有していても、天然木を使用している以上、同じ木目のものは他になく、交換が出来ない事が前提にあるので、直す側も必死なのです。

建材補修の場合は、時間に制約がある中で、多くのキズを一定以上の品質で直していきます。工期を守る必要があるので、一つのキズに対して時間をかけすぎてはいけないのです。かといって、手抜きではダメ。どの仕上がりレベルでどれくらいの数をこなすのかは職人の腕前により差が出るところです。絶妙な塩梅で現場を収めることが出来るようになるには、様々な現場を数多くこなすという経験が必須です。

二つの修理の性格をまとめると

・家具修復は、繊細で完璧を求めるが故に時間がかかり、

・建築補修は、パワフルで多くのキズを目立たなくする短期勝負型という感じでしょうか。

どちらにも一長一短があり、良いところ取りが困難なため、家具修復と建材補修は棲み分けがなされている感じです。
リペア屋さんで建材も家具も同じように直してくれるよ。という方もお見えになることでしょう。確かに、その通りです。建材補修の技術で問題無く直ってしまう家具のキズもあるからです。椅子の木部の欠け等は典型例でしょう。しかし、広い面積をもつ、扉・引き出し前板などの箱物家具の場合は、一般的なフラッシュドアのような建具の穴補修と同様の建材補修方法で直してはいけない場合がありますので、注意しましょう。

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